介護業界の動向は?高齢者介護を取り巻く現状や問題点
日本は、国民の3人に1人が高齢者になる時代になると言われています。そんな中年々介護需要の拡大が予測されており、2040年までは、右肩上がりに増えていくことが見込まれています。
そこで今回は、この介護業界の実態について、解説していこうと思います!
ぜひご一読ください。
高齢者介護を取り巻く問題点とは?
日本では、人口に対して高齢者を占める割合が増えてきており、これからもその割合は、更に増えてくると予想されています。この高齢化社会による影響が介護業界においても問題視されています。
一昔前は、子どもが親の面倒を見るのが一般的にでしたが、今では、介護サービスを利用することが当たり前になりました。
この背景として、医療の発達により平均寿命が伸びてきていることが考えられます。介護をしている子ども世代も高齢化が進むことで、親の介護をするのが難しくなっているのです。
そんな中、介護業界の人材不足についても、かなり問題視されており、求職者に対する求人数が多く、不足感も年々増加している傾向にあるようです。
コロナウイルスが出てくる前は、外国人労働者が人材不足解消の希望でしたが、海外からの出入国に制限がかかり、海外からの人材確保が困難になりました。
そのため、国内での人材確保が求められています。
国内の介護人材が減少している原因
介護業界の人材が減少している理由として、次のような原因が考えられます。
- 人手が少ないため一人あたりの負担が大きくなる
- 労働に対して給与や待遇が少ない
- 体力的にも精神的にもきつい
- 有給休暇が取りにくい
人手不足になっていることから、一人あたりの労働に負担がかかっている現状です。その労働に対して、給与や待遇も少ないため、介護に対してネガティブなイメージを持っている人は多くいます。
また、介護をしていれば体力的にきついことや精神的にも排泄介助や、おむつ交換などに抵抗を感じる人も一定数いるようです。
このような背景から、「介護はきつい」「介護は精神的に疲れてしまう」などのマイナスなイメージが強くなっている風潮があります。
しかし、介護施設にとっても人手が足りないからといって誰でも採用するわけではありません。1人が起こした小さなミスが入居者の命を落としてしまう可能性もあるためです。
無資格者や未経験者を応募している施設もありますが、やはり資格や介護経験がある人を採用したいと考えている施設が多い傾向にあります。
まとめ
人材不足が増々問題視される介護業界では、業務を効率化するためにITの活用を導入している施設が増えてきています。
しかし、従業員の新しい業務が発生することや使いこなせないという点がネックになっており、有効に活用するために施設の動きをしっかりと見ながら、いかに効率化できるかが、介護施設の課題となってくると思います。